シロウト声優を優遇『声優アワード』崩壊 『俳優アワード』と『アニメアワード』の実態
シロウト声優を優遇する『声優アワード』が崩壊 『俳優アワード』と『アニメアワード』の実態
2017年3月18日(土)「第11回 声優アワード」の授賞式が開催され、ラジオの文化放送の超!A&G+で中継が行われました。
声優も元は落ちこぼれの俳優だった時代がありました。著名な野沢雅子や池田昌子なども1960年代は表で知られない売れない俳優でした。
ですが、1960年代や1970年代に後の声優と言われる概念がだんだんと生み出され、『声優アワード』で男女の功労賞のなっている富山敬や高橋和枝なども年代に応じた上位の活躍をしてきました。
観客動員と興行成績の映画アニメ重視型、ただの『アニメアワード』?!
簡単に言えば、「客が入れば金が落ちれば何でもいいのか?」ということです。賞を与える該当者が”声優の演技が関係ないシロウト”なら『声優アワード』の意味はなく、ただの作品を評価するだけの『アニメアワード』です。
「君の名は。」1000万人を越すヒットは記録しましたが、作品としての評論家の評価はそれほどではありませんでした。もちろん、映画に詳しくない若い世代はあれをよいと感じるかもしれませんが、個人的に観てよい部分もちらほらありましたが、歴代映画を見ていると”東宝らしいアメリカ流の都合のいいショービジネスやどこかのオマージュ、リサーチを重ねたようなエンタメ思考”を感じました。
この二人は声優の活動はほとんどしておらず、広告的を求めた俳優やタレントです。彼らなりに努力したにしても、”声優の演技が関係ないシロウト”と言われても致し方ない部分です。若い世代へ広告的な若い世代に価値が存在している「神木隆之介」を引き立てるため、声優ではなくタレントや女優方面向けに有望そうなほぼ無名の「上白石萌音」を起用したと考えられます。
東宝関連の事務所wに所属の彼女は悪くない、周囲の大人たちや異様に当たり過ぎたことがこんな事態を招いた。
9割が俳優を声優扱いの問題点
神木隆之介はある程度の声優経験が存在しますが、それでも9割がふつうな顔出し俳優です。賞を与えることは大きな違和感を感じました。もちろん神木隆之介自身の活動や彼の人生を批判しているわけではなく、賞の問題を問うために名前を仕方なく出しています。
彼自身は悪くありません。ただ他の大人たちに問題があるのです。
声優経験は多少あれど、9割が俳優もアニメに出れば声優、受賞資格に該当するのかきちん記載すべきでしょう。これである程度の民意も得られるからです。ですが、これをやろうとしません。該当者もあやふや状態で、荒れに荒れます
声優は声優活動が中心ではなく、顔出しがメインの俳優やタレントでもどの割合までが声優として該当するのか、どこまでの範囲が声優に該当するのかも必要でしょう。毎年疑問ばかりが沸いているからです。
これ以上××なら『声優アワード』はいらない賞
声優がメインでなく、顔出しのタレントや俳優が声優なら『声優アワード』の存在価値は感じられません。このままではただの俳優やタレントがアニメに声を当ててるだけで評価される『俳優アワード』、『タレントアワード』という最悪な事態です。今年のように作品のみを評価したいならただの『アニメアワード』でよろしいんじゃないでしょうか。声優の2文字はもう要りません。
主催のKADOKAWAさんや文化放送さんへ言いたくなりますが、”声優の演技が関係ないシロウト”がこれ以上に評価され、日本独自の声優の意味や価値が薄れていくなら『声優アワード』はいらない賞でしょう。